妊活に当たって、
ご自身の「問題点」を知ることは大事ですが
それよりも、
「妊娠に適した心と身体」という目標に向かって頑張ることが大切です。
むしろ、問題点を頭の片隅に置きつつも(問題点に支配されずに)
「これが維持できれば大丈夫」という目標を持っておくことで
問題を大きくしないで済む。というメリットもあります。
私が鍼灸師として、お客様に接する中でこれらが整っていれば安心して妊娠出産できる。と感じる身体について文章にしてみたいと思います。
心について
こころについて
「視床下部性生理痛」「視床下部性排卵障害」
医療でも時々使われるこの「視床下部」は「情動」つまり心と密接にかかわるホルモンを出す臓器です。
病院では心を扱いません。
ホルモンバランスを取るお薬は出されますが、身体というのは怠惰なもので、お薬で補填されてしまうとホルモンを出す働きを徐々に失ってしまいます。ホルモンが出せる身体であるならば、なるべくお薬に頼り切らず、心も整えることが大切。と私は考えます。
こころは、東洋医学では「神」という扱いを受けて、心臓の臓器とも一番関係があります。好きな人に合ったり、好きなことをするとワクワクする気持ち。こわいこと
を考えるとドキドキしてしまう。
こころは身体と密接にかかわっています。
具体的に言うと
妊娠にとって良い心の状態とは以下の状態であると考えます。
・妊娠出産に対して前向きであること
・妊娠出産以外のことについて大きな心配事を持っていないこと
「妊娠を希望する」ということで当店に来ている人の中でも
- 自分の身体について(よくわからないことが多い)
- パートナーとの関係について(本音が言えない・聞いてもらえない)
- 仕事・経済について(仕事がハード・不規則・やめられない・お金がない)
- 子育て環境について(実家が遠い・子育てに不安がある)
- 友人・職場・家族の妊娠出産についてのストレス
こういった問題に決着がつけられず、結果、妊娠に対して前向きになれず
むやみに「時間」がかかってしまっていることが多いです。
誰の為の人生か。哲学的な問題ですが、「自分自身の為」の人生です。
自分自身がよりよく生きていくことで、その周りの方に光や希望を与えられることができます。「負」の感情だけに囚われてしまっていることは得策ではありません。
また、「時間」こそ目に見えない妊活の最大の財産です。
女性が妊娠出産できる期間は限られています。周りの人が手伝える時間も、、、
体力のない現代人にとって、妊娠はものすごくエネルギーを必要とすることです。
全てを一度に手に入れることは難しいので、一つ一つ区切りをつけて、
心を整えて「妊娠」にエネルギーを集中することが大切です。
ノートに記入して、何度でも読み返して納得をして進めるようにすることがおススメです。
身体について
大まかにいうと以下の4つが大事です。
・呼吸がゆっくりと十分に行えていること
・食事が十分とれて吸収排泄がスムーズであること
・睡眠が十分とれて疲労回復がスムーズであること
・運動を行える身体であること
身体も馬鹿じゃありませんので、一番守らなければいけないのは、自分自身の身体です。
「体力があり、妊娠・出産に耐えられる」が満たされていないと、命の危険となりますので、妊娠することは躊躇します。
①最も大切なことは呼吸です
まず大事なことは、呼吸です。
「空気」は見えませんが、人間にとって最も大切なエネルギーです。
大きく吸って大きく吐き、からだじゅうの細胞にエネルギーを運びましょう。
②次に大切なことは睡眠です
睡眠のお肌のゴールデンタイム「22:00~2:00」は、妊娠にとっても同じです。
基礎体温が上がらないタイプの方は、ここがものすごく手薄になっています。
・日中、太陽をしっかり浴びて、軽い運動をする。
・19:00をすぎたら食事をしない(19:00までに済ませる)
・お風呂に入って身体をリラックスさせる
・食いしばりなどの顎のストレスを取り、眠りに備える
・好きな香りを炊いてリラックスして眠る
・お灸をする
ちょっとした工夫をするだけで、睡眠の質が改善できます。
眠る時間と質を見直してみましょう。
③次に大切なことは食事です
きれいなボディラインを作るための食事と、妊娠をするための食事は違います。
むしろアスリート寄りの筋肉や「血」の材料となる食材を豊富にとる事が必要です。
<食材>
・鉄分・ミネラル・タンパク質多めの食事をとる
・糖質、炭水化物、チョコレートなどのお菓子は控える
・無農薬・化学調味料無添加を心がける
<食べ方>
・よく噛んで(30回以上)食べる
・お茶や水分は食事前・食事中にはとらない
〈サプリ〉
ほぼほぼサプリは合成されたものです。
合成されたものが、身体の中に入ってどう働くか、ということは
長い年月を経て研究しないとわかりません。
妊活中は、クリニックに通う場合は
「お薬」との併用も多いと思いますので、そのお薬との併用で
どんな結果が身体にもたらされるかわからない部分も多いです。
サプリメントはできるだけ「自然のもの」を摂取するよう心がけましょう。
④運動は「程度」が大切です。
不妊に関して運動は、やりすぎる人と、やらない人にきっぱり分かれます。
やりすぎの方は、筋トレや有酸素運動など、自分を追い込み「運動する」体力を使いすぎてしまい、「妊娠する」エネルギーが残っていない場合があります。
また、頸椎や背骨、骨盤周辺を固くしすぎてしまい女性らしい体つきから離れてしまっている場合もあります。
一方、やらない方は、日常から「動く」ことをしていないので全くエネルギーがありません。デスクワーク・車通勤・外出しないタイプの主婦の方は、外に出て少し運動をするよう心がけましょう。
いきなりたくさんやろうとすると続きませんから、10分からを心がけましょう。
「妊活だから」と難しいことは一切ありません。
身体が、心地よく、健康でいられる生活を送ることを
「思い出せばいいのです」
元気で気持ちよくいられる毎日を送りましょうね☆
山口